2017年10月6日(金)

第11回「感染症と人類の戦い~感染症対策の過去・現在・未来~」開催報告

話し手:植松崇之(北里大学メディカルセンター研究部門・上級研究員)

参加者:18名

開催場所:Corda espresso/bar

 植松さんの感染症の話、とても興味深かったです。多くの歴史上の人物も感染症に苦しんでいたようで、あの鹿児島の英雄、西郷隆盛もフィラリア感染で象皮症になり、晩年は馬ではなく、駕籠に乗って移動していたらしいです。

 多くの人々を苦しめてきた感染症ですが、人類も長い歴史の中でそれに対抗する術を生み出してきました。その最たるものが抗生物質でその発明により感染症で命を落とす人が劇的に減ったそうです。またワクチンも大きな発明で、全身に膿疱ができ、致死率が高い天然痘も多くの人々を苦しめてきた感染症ですが、ワクチンの発明によって20世紀中盤には見事根絶されました。ちなみに、天然痘のワクチンである牛痘法が日本で初めて導入されたのは、江戸時代の九州の佐賀藩で、日本のワクチン治療というのは、この九州から始まったんですね。

 ワクチンが作用するには、免疫が関与しているのですが、その活性化の仕組を植松さんがわかりやすく説明してくれました。病原体が感染すると樹状細胞がそれを食べて、T細胞にそのかけらを提示し、同じようなかけらに反応するB細胞に病原体をやっつける抗体を作らせます。病原体がいなくなっても一部のT細胞やB細胞は記憶として残っていて、次の感染に素早く応答します。ワクチンには、毒性を弱めた病原体やそのかけらが含まれて、病原体に感染していなくても、かけらに反応するT細胞やB細胞が記憶として作られ、本当の病原体に感染した時に素早く応答することで、感染症の症状を緩和させるそうです。

 身近な感染症対策としては、手洗いうがいを行うこと、発酵食品を多く取って腸内菌叢を整えることらしいです。皆様、季節の変わり目ですので、この辺の事を心がけて、どうぞご自愛ください。

皆さん植松さんのお話に興味津々です。

西郷隆盛をはじめ、多くの歴史上の人物が感染症に苦しんでいたようです。

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              ~自転周期が24時間の星で賢く生きる~
■ 語り手:豊橋技術科学大学 環境・生命工学系所属 沼野利佳先生
■ 内容
  ・2017年のノーベル生理学・医学賞は、体内の概日時計のメカニズムに!
  ・時差ボケは昔はなかった?
  ・最近はやりの夜のブルーライトの影響って?
  ・体内時計のリズムが狂うとどんな病気に?
■ 参加費 無料
■ 要事前申し込み&お問い合わせ: メールまたはfacebook にて
  メール: register@scicafekago.sakura.ne.jp (担当 飯笹・和田)
facebook イベントページ
昨年度のノーベル生理学・医学賞で、体内時計についての研究が受賞されました。また、携帯などから発せられるブルーライトの体内への影響など、最近注目されている研究分野の一つかと思います。最新の研究内容にもふれつつ、わかりやすくお話いただける予定となっていますので、是非ご興味ある方はお申込みをよろしくお願い申し上げます。