2019年5月11日(土)

番外編「ほたるの光を観察しよう!」

話し手:加藤太一郎 (鹿児島大学理学部)

開催場所:かごしま健康の森公園

参加人数:40名

 5月11日にサイエンスカフェかごしま番外編「ホタルの光を観察しよう!」を開催しました。当日午前中は雨模様でしたが、午後からは晴れてホタルの観察にはバッチリの天気でした。今回は、ほたる醸造さんの甘酒ぷりん(https://manimanimag.jp/a0214_20171102/)をお供にホタルの専門家、鹿児島大学理学部の加藤さんのお話をお聞きしました。甘酒プリン、とても美味しかったです。甘酒が好きな方にはおすすめ!
さて、加藤先生のお話ですが、ヘイケボタルとゲンジボタルの見分け方、ホタルの生態のお話、ホタルが光る仕組み、その酵素反応などのお話をして頂きました。会場では、時折、「へぇ~!」という歓声が上がっていましたが、本当にへぇ~そうだったんだという話ばかりでとても楽しかったです。お話の途中から、あたりが次第に暗くなって、鳥や虫の鳴き声がし始め、野外でのサイエンスカフェを満喫できました!
あたりが真っ暗になったところで、実際にホタルの観察。ほたるが見られるかどうか心配でしたが、グループの先頭の方からわぁと歓声が上がったので、僕も小走りで、小川の方に向かったところ、そこにはたくさんのホタルが...何度か捕まえることも出来て、加藤さんのお話を元に、ヘイケかゲンジボタルかを見分けてみました。僕らの周辺には、ヘイケボタルが多いようでしたが、先頭の方を行っていた集団では、ゲンジボタルの方が多かったという話でした。多くの2秒周期で光るヘイケと4秒周期のゲンジホタルに混じって、フラッシュのように点滅しながら光るホタルもいました。あれは、ひょっとすると、レアキャラのヒメボタルだったかもしれません。捕まえることが出来ず未確認でした。日本に住むホタルは、成虫になってからは水しか飲まず、10日程度で死んでしまうということだったので、もちろん、観察後はきちんと元の場所に放しました。今がちょうどホタルの見頃です。今週末、蛍狩りはいかがですか?

今回も多くの参加者がお集まり下さいました。MBCラジオ「えっちゃんのたんぽぽ倶楽部」の海童が行く(https://blogs.mbc.co.jp/popo/11970)に出演させて頂いたおかげか、ラジオを聞いて来ましたという方が多かったです。参加された皆様、MBCラジオの皆様ありがとうございました!

少しわかりにくいですが、上の写真のホタルが、頭に十字があるので、ゲンジボタル、下の写真のホタルが、頭に太い一本線があるのでヘイケボタルです。下の写真のホタルは草むらの中でくっついて、飛ぶことがなかったのでメスだと思います。

参加されていた方から後日送って頂いた写真。美しい...僕には取れない写真です。この方は、一昨年九州北部豪雨で大きな被害を受けてホタルが見られなくなった福岡県東峰村で、ホタルを復活させる取り組みに参加されているそうです。