2022年6月26日(日)14:00-16:00
第32回サイエンスカフェかごしま「様々な病気と戦う免疫系と薬と痒みの話
(共催:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター)
話し手:坂田大治 さん(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
開催場所:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター・キッチンスタジオ
参加人数:6名(現地参加者)10名(オンライン参加者)

 

626日に鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターとの共催で、第32回サイエンスカフェかごしま「様々な病気と戦う免疫系と薬と痒みの話」を開催しました。話し手の坂田大治さんは、痒みのメカニズムの解明に取り組んでいる研究者です。今回のサイエンスカフェでは坂田さんに、感染症をはじめとする病気から私たちの体を守る免疫システムとそれに関連する薬、そして痒みが生じるメカニズムについてお話していただきました。まずは、免疫ではたらく様々な細胞の紹介があり、これらの細胞がチームワークを発揮するうえでサイトカインと呼ばれる蛋白質が重要であることなど免疫システムを理解するための基本的なことから教えていただきました。途中、ノーベル賞でも話題になったPD-1を標的とした免疫療法、ロキソニンやバファリンといった聞きなじみのあるお薬がどのように効くのかなども分かりやすく説明していただきました。最後には、アトピー性皮膚炎の痒みがもたらされるメカニズムの解明について、坂田さんが実際に行われている研究について分かりやすく解説していただきました。免疫の研究が進むことで、私たちの生活に欠かせない薬が開発されてきたことが分かりました。