2022年11月3日10:30-12:00

 

第33回サイエンスカフェかごしま「中東の国イランを研究することとは」

 

(共催:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター)

 

話し手:森田豊子さん(鹿児島大学グローバルセンター)

 

開催場所:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター・キッチンスタジオ

参加人数:11名(現地参加者)12名(オンライン参加者)

11月3日に鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターとの共催で、サイエンスカフェかごしま「中東の国イランを研究することとは」を開催しました。森田さんのご専門は、国際関係論のうちのイラン地域研究です。そもそも、中東は欧州から見ていちばん東に位置する東アジアと欧州の中間に位置する地域だから「中東」と呼ばれ、欧州は中東をすぐ隣にいる「他者」として扱ってきたということから、中東研究をする中で欧米中心主義を疑う視点を持つことができたそうです。話の前半は、日本における中東研究について、後半は、森田さん自身のイラン訪問の際の体験談と実際のイランを中心とした世界の動きが並行して熱く語られました。イランという国を知り尽くした森田さんが語る言葉は、イラン愛に満ち溢れ、参加者の心を掴んだようでした。また、女性研究者として子育てをしながら研究を継続され、子連れでイランに滞在した経験も興味深いものでした。トーク後の質疑応答も非常に活発に行われ、テヘラン在住の方のオンライン参加もあり、まさに今のイラン事情を聞くことができた回となりました。そもそも自由とは?正しい社会とは?自分の信じる世界を疑い、自分で考え選択すべきでは、という森田さんの言葉が、異文化を研究することの意義を伝えているように感じました。