20231112日(日)13:30-15:30

 35回サイエンスカフェ「宇宙ジェットで探る見えない宇宙の姿!」
(共催:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター)
話し手:酒見はる香さん(鹿児島大学大学院理工学研究科天の川銀河研究センター)

開催場所:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター・産学交流プラザ1Fキッチンスタジオ

参加人数:16名(うち小中高生4名)、スタッフ5

提供ドリンク:コーヒー、お茶、オレンジジュース、マスカットジュースなど

 


11月12日は鹿大祭の最終日でした。舞台や模擬店が建ち並ぶ賑やかなスペースからは少し離れた産学交流プラザ1Fのキッチンスタジオで、小学生から60代まで幅広い年代の皆様にリラックスした雰囲気でご参加いただきました。
「宇宙ジェット」とは、ブラックホールなどの質量が大きい天体に降り注ぐ物質が高速で噴出する現象だそうです。64台のパラボラアンテナからなる電波望遠鏡「MeerKAT」によってとらえられた「宇宙ジェット」の姿は銀河が大きく羽を広げたようにも見え、その美しさに見惚れてしまいました。この宇宙ジェット、見た目の美しさだけでなく、その噴出する方向や形を詳しく調べることで、その銀河が進んでいる方向や周囲の磁場などの「見えない宇宙の姿」を探る手がかりになるというお話でした。
スライドを使ったお話は1時間弱で終わりましたが、その後も参加者の皆さんから次々と活発な質問が浴びせられあっというまの2時間でした。「ブラックホールは何でも吸い込んでしまうんじゃなかったの?」「私たちが住む銀河も宇宙ジェットを出しているの?」など様々な質問に、「(わんこそばに例えて)食べきれない分を噴出しているイメージ」、「我々の住む天の川銀河はそれほど活発では無く今はジェットをだしていない」など、わかりやすく丁寧に説明していただきました。
一例としてあげられたCygnus Aという銀河が噴出している宇宙ジェットの大きさは14万光年(1光年は約9.5兆キロメートル)ということで…なんとも壮大な宇宙を感じる一日でした。

参加してくださった皆様、ありがとうございました! 

世話人:松本信英(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科)